「ワンドの10」ゾンビタロットアドヴェントカレンダー
ついにワンドの数字カードも10までやってきました。
ワンドの10
丸々人間一人分の白骨を両手に抱えているゾンビ。
しかしこの荷物は彼には持ちきれません。
ワンドの10は抱えた骨がバランスを崩し、バラバラと落下する瞬間を描いています。
やる気があるだけではどうにもならない段階
ワンドには気力だけでなんとかなるんじゃないか、と思っている節があります。
荷物の重さや形、自分の手の大きさ、重力などを全部無視すれば、彼にもこれは持ちきれるのかもしれません。
しかし現実には様々な制約や条件があり、「できる、やれる!」という気持ちだけではどうにもならない問題もあります。
ワンドの9まではやる気でなんとか処理していた色々な課題も、10になると手に余る状態になっています。
根性とか情熱だけでこなすにはギリギリの段階に来たのです。
キャパシティを無視して手を出しすぎた
自分のキャパシティを意識せず、あれもこれもと手を出していっぱいいっぱい。
「自分にはできるはず」という過信があったかもしれません。
負荷や責任、義務を背負いすぎています。
もう全部捨ててしまうか、もしくは気の持ちよう以外のもっと賢いやり方で処理する必要があるのです。
別の賢いやり方が出てこない、受け入れられない
例えば大きなカバンを持ってきてそれに入れるとか、台車に乗せて運ぶということもできるかもしれません。
しかしワンドの10ではそこまで頭が回りません。
というよりも、今までのやり方を信じているため、新しい方法を受け入れられないのです。
もし人から「こういう方法はどう?」と提案されても、頑なに愚直な方法で対応しようとします。
人に頼ることもできない
あるいは誰か別の人に半分持ってもらう、という手段もあるでしょう。
ですがワンドの10では人に頼ろうという気持ちも生まれません。
自分だけで持ちこたえられるのではないか!となんとか頑張ろうとします。
今までこのやり方でやってきたのだ、自分の力だけでやってきたのだ、という気持ち、プライドによって、彼は方法を変えず一人で処理しようとするのです。