「塔」THE TOWER ゾンビタロットアドヴェントカレンダー
このカードのモデルはロメロ監督の映画LAND OF THE DEADでしょう。
ゾンビ発生後も高層ビルの中で贅沢な暮らしをする人々と、そこに入れずゾンビと戦い続ける地上の人々の格差を描いた作品です。
LAND OF THE DEADは高層ビル内と地上の格差社会を描く
お金持ちたちはビルを独占し、地上の人々がどれだけ努力し尽くしても居住を許可しようとしません。
結局ビルはゾンビに侵入され繁栄のときを終えます。
今まで安全だったものが崩れるとき
このカードの中でも、贅沢なインテリアの部屋にいる人々がゾンビに侵入されています。
部屋の中は安全で豪華、泥まみれのサバイバルとは縁遠い世界でした。
しかしある瞬間にドアはやぶられてしまう。
これまでの安全、安寧な生活は今後も続くのか?
今まであたりまえだと思って来たものは、本当に見た目通りのものなのか?
それを疑うべきときが来たとこのカードは告げているのかもしれません。
エゴによって築かれたものの終わり
LAND OF THE DEADでは、お金持ちの人々の驕りによってビルは独占されてきました。
自分だけが特別な存在だという考えによってその場所は維持されて来た。
このエゴによって、人々はすぐそこまで近付いている危機に気がつかなかったのです。
今までビルを築き上げて来たことは彼らの功績だったかもしれません。
しかしそれを当たり前のこと、できて当然のことと思い込んでしまうと、考えが凝り固まってしまう。
その固まってしまった考えにゆさぶりをかけるのが、塔のエネルギーではないかと思います。