ゾンビタロット占い師 TAZN

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「教皇」THE HIEROPHANT ゾンビタロットアドヴェントカレンダー

教皇」のカードはゾンビタロットでは「テレビ」です。

THE HIEROPHANT

ゾンビやレスキューステーションの情報を提供

キャスターが、食料や軍隊のある安全な避難場所をアナウンスする番組が流れています。

このようなシーンは数々のゾンビ映画に登場しますが、基本的にはやはりNIGHT OF THE LIVING DEADが元ネタでしょう。
テレビの後ろに板の打ち付けられた窓があること、またテレビのデザインが左右対称なところが共通しています。

NIGHT OF THE LIVING DEAD NIGHT OF THE LIVING DEAD NIGHT OF THE LIVING DEAD

主人公たちはテレビの情報を食い入るように見つめています。
家から出られないため、いったい現在何が起こっているかはテレビやラジオ頼みです。
外の情報はとても貴重なのです。

この放送から彼らは「ゾンビの弱点は頭」ということを学びます。
そして立てこもっている家を出て、レスキューステーションへ向かう決断をすることになります。

一つの高い点から、多数の低い点へ流れる

テレビの電波放送の構造が、教皇というカードにおけるエネルギーの流れをあらわしています。

一つの放送局が、世の中にある無数のテレビ受信機に向けて、電波を発信しています。
基本的に放送は一方通行であり、そして受信機同士、横のつながりで電波をやりとりはできません。

上にいる指導者的立場の一人の人物から、下々の大勢に向かって勅令が一方的に下る。
これが「教皇」というカードの力の流れ方で、ゾンビタロットではそれが「テレビ放送」という形であらわれています。

教育(ゾンビの弱点の学習)や、行動の指針(安全な場所への脱出)を、一つの発信源から多数の受信者が受け取るのです。

多くの人々が同じメッセージをキャッチするので、それが世間一般の常識や、共通の認識というものにつながりやすいでしょう。
発信者はその分「権威」とあがめられることにもなります。

物理的なものは動かない、電波や思想だけが伝達される

外にいるゾンビの目

家の外にゾンビがチラリと見えますが、ガッチリとバリケードがあるため入ってこれません。
また室内の人々の姿は描かれておらず、テレビの映像だけがフォーカスされています。

このカードの中には実体を持ち、物理的に動きまわるものがほとんどないのです。
ただテレビモニターに映し出された人物のみが動き、語りかける。

思想やメッセージ、電波的なものはバリケードなど無関係に入って来ることができます。
しかし実体のあるものは侵入できない。

教皇のカードには「思念や観念だけが動き回る」という特性があるのです。
それを受け取る側はその影響で具体的な行動に移るかもしれませんが、教皇自体には物理的な働きはありません。

左右対称の神聖さ

ゾンビタロットのテレビには、お仏壇のような観音開きの蓋がついています。
ダイヤルの位置やデザインも全体的に左右対称です。

テレビと仏壇

NIGHT OF THE LIVING DEADのテレビも同様に左右対称のデザインで、ご丁寧にテレビを乗せた椅子まで左右対称に置かれています。

テレビ

左右の対称性は、人々に神聖さや畏怖の念を思い起こさせるものです。
教会や神社仏閣など、宗教的な建築やシンボルもシンメトリーなものが多い。
神社、教会

ゾンビ発生後の人々はまるで祭壇や神棚のようにテレビを眺めているのかもしれません。

メディアそのものをあらわすこともある

このカードは「メディア」そのものを意味したり、あるいはメディア上の人物、声のお仕事、露出の多い職業の方を指していることもあります。

このテレビに写ったキャスターは、レーガン元アメリカ大統領に似ているなぁ、と個人的には思っています。
レーガン元大統領 レーガン氏はラジオキャスターから経歴をはじめ、映画俳優、テレビタレントを経て大統領になっています。
放送や映像メディアを渡り歩いた人物です。

レーガン氏はメディアで活躍し、大統領という権威の頂点に上り詰めてもいる。
まさにこのカードにうってつけの人物だと言えるでしょう。