老齢も顧みず行政書士試験を受験、不合格確定。
行政書士の資格試験、不合格が確定してしまった方。
来年も受験勉強を続け試験を受けるべきか、というご相談です。
ご相談
老齢も顧みず、行政書士試験を受験しました。
自己採点では、不合格確定です。
来年また受けるべきでしょうか。
ゾンビタロットによる占い結果
来年も受けるべきかどうか
行政書士の試験への挑戦、素晴らしいチャレンジ精神だと思います。
不合格確定は残念です。
しかし来年もまた勉強して試験を受けるべきかというと、そうでもないようです。
それによって仕事が発展するとは考えにくい
まず行政書士の資格を取れても、それによってお仕事が膨らんでいく方向へは行きにくそうです。
行政書士の資格や知識をバリバリ活用することに発展性が見えないのです。
この努力の積み立てに見合ったリターンが少なくはないでしょうか。
他の行政書士に頼むことで発生するコストと、自分で行政書士になるためのコスト(金銭、時間、手間ひまなど)が変わらない、あるいは逆転してしまう。
合格するまでの勉強時間や労力をもっと有意義に使うことができるかもしれません。
試験勉強に見合う資格活用ができるかどうか
試験勉強によって自分自身にしたインプットに対して、それを利用するアウトプットの量が低くなる可能性があります。
大量に勉強しても、外部に対してその知識や資格をほどよく活用するシーンがあまり巡って来にくいです。
資格や知識を持てば様々なシーンで円滑なコミュニケーションができるのではという期待感もあるかもしれません。
しかし行政書士であることが有効な対話が、思っていたほど発生するかどうかわかりません。
来年以降はこの資格が必要な人生のタイミングからは、ちょっとずれていくように思います。
なんとなく「昔持っていれば役に立ったんだけどな」という感覚になるのではないでしょうか。
もし活用の場面があるとしても、それは他の行政書士さんに任せれば済んでしまう程度のことかもしれません。
もっと自分の存在をアピールする方向へ進むこともできる
という訳で、資格が取れたときのメリットとしては、他人に頼まなくてはいけない業務や処理を自分でできる、という「自尊心の満足」くらいになります。
その点については、行政書士の試験以外のことで満たすこともできます。
むしろ他のことにチャレンジする方がそれらの満足感をより多く得ることができるでしょう。
行政書士の資格も、ご自身でどうしても必要というより、それを持っていれば人様の役に立つかも、という動機ではありませんか。
このことで自尊心の満足に結びつくこともあるでしょう。
しかし行政書士的な作業は人に任せてしまい、自分の自尊心はもっと自分自身がやりたいことで満たすこともできます。
自分のやりたいことをやり、それによって周りの人へ影響を与えていく、そんな人物にもなれるのです。
これからは自分自身の存在をアピールする、自己表明するようなことに成功の方向性が向いているのではないか、と思うのです。