「正義」JUSTICE ゾンビタロットアドヴェントカレンダー
クリスマスまで毎日、ゾンビタロットの大アルカナを紹介していきます。
本日のカードは「正義」!
「正義の女神」の持つ天秤を人骨で
このカードに描かれているのは人骨で作られた天秤です。
これはギリシャ神話の「正義の女神テミス」が持つ天秤を由来としています。
天秤で正邪を計る正義の女神
さらに裁判官のカツラ、ハンマー、そして背景にはラテン語の法文と、司法や裁判を象徴するものが登場。
この天秤は、二つのものを比べ、正邪や損得のバランスを計るためのものです。
裁判官のカツラ
ゆるがない判断力
この骨には足がなく、移動しません。
天秤がユラユラ動かぬよう、土台がしっかりしているのです。
また、背骨がまっすぐピンと伸びています。
ゆがみのない判断力を持ち、芯や軸が通っていることをあらわします。
柔らかな肉がなく骨だけで構成されているのも、固さや融通の効かなさ、正確さを意味しているでしょう。
ゆがみのないまっすぐな背骨
脳と心臓
天秤皿に乗っているのは脳みそと心臓。
ここでは脳の方が心臓より重く描かれています。
ゾンビは心臓を貫かれても動き続けます。
活動を停止するのは頭を破壊されたときだけです。
このことから、心臓より脳の方が重要であるという計測結果が出ているのでしょう。
体が傷付けられようとも、脳の中で起こっていることを優先させる。
身体性よりも思考が正義のカードの判断では大切だということです。
脳みそが心臓より重い=肉体より思考に価値を置く
戦車の主観、正義の客観
戦車のカードでは、ある地点から別の場所への突進がありました。
その移動のスタートポイントとエンドポイントを結び、線上の中間地点を探して行くツールが正義の札になります。
主観的だった戦車の行動を客観的に見ることができ、ほどよい場所を見定めることができるのです。
これは戦車のカードの絵にも暗示されていました。
行く手には赤と青の二つの家があり、戦車はこの二点の間を蛇行する道を走って行きます。
正義のカードまで来ると、この二つの家の間のどのあたりに止まれば「ちょうどいい」かがわかるようになります。
戦車の行く手にある赤と青の家
・・・明日は「隠者」のカードをお届けします!