もやもやします。私はいつ、ここからいなくなるんだろう。
悪い状況ではないのに、漠然とした不安感がある。
いつかはここからいなくなるのではないか、というご相談です。
普段とは違う雰囲気でお答えたよ、気まぐれで。
ご相談
もやもやします。
ときどき、私はいつここからいなくなるんだろうと思っています。
でも、現状憂うようなネガティヴな雰囲気ではありません。もともとの性格か、ちょっと疲れているだけなのか、周囲の慌ただしさのせいなのか、これからどうなるでしょうか。
ゾンビタロットの占い結果
共感の射程範囲
君は愛情や心の豊かさに満ちあふれた場所にいたね。
そこでは周りの人々も、君自身も、瑞々しい共感によってつながれていたね。
みんなが幸せを実感するような、そんな場所に。
でも愛情に満たされているのは、君のいる場所だけのお話だと、君にはわかっていたのかもしれない。
そのエリアは「ここから出ないでね」という境界線に取り囲まれていて、線の中にいる人たちは暖かい想いでつながれている。
でも境界の外にはなにがあるのか、誰かがいるのか。
それを意識している人はほとんどいなかった。
でも君はそうではなかったんだ。
「外側」には見も知らぬ何者かがいる。
彼らは「暖かい君たちのエリア」から疎外されて、未来に向かって手を差し出している。
君は瑞々しい共感にあふれた世界にいた。
でも、人の共感には「届く範囲」が決められている。
近くにいる人の気持ちはわかるけれど、離れた人の気持ちは理解できない。
共感には射程距離がある。
そして君の共感の射程距離は、他の人より遠くまで届く。
だから君にはエリアの外にいる人たちの声が聞こえる。
彼らの声が聞こえるから、君は今いる場所に根を下ろしてしまうことができない。
彼らと同じ未来に向かって一緒に手を差し出している。
外にいる人たちは君自身でもある、と君は思う。
君たちが──君と、外の存在が──指差す先には、坂道をダッシュで駆け上がるような未来が待っている。
上り坂の先端には青空があり、その向こう側になにが待っているのかは、誰にも見えない。
その先には、境界線の中も外も、瑞々しい共感も疎外も、いるべき場所も、そんなものがあるのかどうかわからない。
でもなにも見えないその先に、何があるのか知りたいから走り出す。
誰も見たことのない場所に、君は向かおうと思う。